AfterEffectsではアニメーションを設定する際、キーフレームを設定する手法がありますが
大量のキーフレームを制御する際は、修正などの一括作業がとても大変です。
そこでそれらを簡略化するための機能としてエクスプレッションが備わっています。
エクスプレッションとは?
アニメーションを作る際にキーフレームを打つのではなく、言語によって制御する機能です。
画像を回転させる、といった簡単なところから複数のレイヤーを一括で制御するような大規模なものまであります。
言語とはいいましたがディープなプログラミング知識は必要なく、簡単なものは少しの記述で実装できます。
エクスプレッションを追加してみよう
任意のプロパティを選択した状態で
アニメーション エクスプレッションを追加
選択することでエクスプレッションを記述するテキストボックスが生成されます。
エクスプレッションで制御してみよう
このままではなにも起きないので、何かを入れてみましょう。
今回は位置プロパティにエクスプレッションを適用しているので、ウィグラーをエクスプレッションで再現します。
wiggle(10,10)
と打つことで、ウィグラー機能の周波数、強さをそれぞれ10に設定することができます。
これにより、本来ウィグラーはキーフレーム間しか機能しなかったのですがレイヤー全体に効果を持続させることができます。
複雑なアニメーション
上記ウィグルを使って、より複雑なアニメーションを作ってみましょう。
ウィグラー機能や上記のエクスプレッションでも、全体的に同じ動きを常に続けてしまいます。
そこで徐々に動きが早くなり、そして小さくなるようなアニメーションをエクスプレッションで実現してみましょう。
同じレイヤーで構いませんので
エフェクト エクスプレッション制御 スライダー制御
を選択します。
このエフェクトはエクスプレッションに使うための数値情報で、このままでは特に何も起こりません。
では位置レイヤーにエクスプレッションを適用します。
上記のタブからでも行なえますが Altキー / Optionキー を押しながらキーフレームのストップウォッチマークを押すことでも、エクスプレッションを追加できます!
エクスプレッションを追加したら一旦 wiggle()
と空入力します。
()の間にカーソルを持ってきた状態で、エクスプレッション制御の中にある渦巻きマークを押しながら
先程追加した スライダー制御 に持っていきましょう。
これで wiggle(10,10)
の左の10の部分にスライダー制御の数字が入る設定となりました。
もう1つ設定する必要があるので , (カンマ) を入れてから、もう1度ピックウィックをスライダー制御に持っていきます。
wiggle(スライダー制御の値,スライダー制御の値)
という状態になると思います。
個別にしたいという場合は、それぞれ別のスライダー制御エフェクトを参照しましょう。
あとは通常通り、スライダー制御のキーフレームを打ちます。
スタートは0、途中100までいき、最終的に0に戻るようなキーフレームを打ちました。
これで当初予定した、少しずつ揺れが激しくなりそして収まっていくアニメーションができました!
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