Adobeの映像系ソフトウェアは、大きく分けて2つあります。
そのうちのひとつは、当サイトでもメインの扱いであるAdobe AfterEffects。
そしてもうひとつは、Adobe Premiereです。
どちらがメジャーかという話ではないですが、ホームビデオや趣味で作ろうというときには
Adobe Premiereを想像する人も多いんではないでしょうか?
では、その2つのソフトウェアの違いをご紹介します!
Adobe AfterEffects
このサイトでも大きく取り扱っているAdobe AfterEffectsは、映像の加工ソフトウェアです。
動画や映像というと編集というイメージがついている人が多いのではないでしょうか?
もちろん、Adobe AfterEffectsも編集という意味では間違いではありませんが、Premiereとは厳密な違いがあります。
AfterEffectsは「縦の編集」
これは自分が説明するときに使うフレーズで、実際はすこしニュアンスが異なりますが
AfterEffectsは縦の編集に特化したソフトウェアです!
AfterEffectsは基本的に1つの素材に対して、エフェクトや色調補正など加工をしていくソフトです。
例えば、ある日の動画をお昼に撮ったとして天気を変更してみたり、3Dの何かを合成したり、太陽を加えてみたり
その素材にはないものを出したり、逆に消したり。
そういった特殊な効果、いわゆるCGを素材に付与するのがAfterEffectsの役割です。
縦の編集という意味は、素材を縦軸で見たとき上から何かを入れていく、ということです。
Adobe Premiere
ではPremiereはどうでしょうか?
Premiereでは大掛かりなCGや、VFXは適用できません。
多少の機能はあっても、大規模なものは不可能か、とんでもない労力がいります。
Premiereは「横の編集」
AfterEffectsと対をなす存在であるPremiereは横の編集が得意です。
イメージとしては、AfterEffectsで10秒の素材をいくつか作ったと仮定します。
少量ならAfterEffectsで完結できますが、たとえばそれが100個だったら…。
AfterEffectsで繋げるのはつなげますが、とても面倒な作業になることは想像に難くありません。
そこで、Adobe Premiereの出番です!
Adobe Premiereは複数の素材をつなげていくソフトウェアということになります!
CGを合成した素材をたくさん作るのはAfterEffects、そしてそこで作った素材をPremiereで繋げる!
これが2つのソフトの役割分担です。
AfterEffectsとPremiereの強力な連携機能
さて、そんな2つのソフトウェアですがとても強力な連携機能を兼ね備えています。
その名も Adobe Dynamic Link といって、これはAfterEffects・Premiere間以外でもAdobeソフトであれば利用することができます。
今回はAfterEffectsとPremiereの連携を紹介します!
レンダリング時間の圧倒的な節約!
普通、AfterEffectsで作った素材は一度書き出してから編集ソフトへ持っていくことが多いです。
そしてもし修正したら、また書き出して…。
この作業が解消される機能があります。
使い方、というほどの複雑さもなく
簡単に言うとPremiereのシーケンスはAfterEffectsにもっていけて、逆にAfterEffectsにコンポジションもPremiereでは素材として扱えます。
これらはリアルタイムに連動しているので、すでにPremiereに入れ込んだコンポジションを
再度AfterEffectsで変更しても瞬時に適用され、Premiere側では複雑な操作が必要ありません!
実際に使ってみよう!
今回はAfterEffectsで作ったコンポジションをPremiereで読み込んでみます。
AfterEffectsから何かを出力する必要はなく、Premiereの操作だけで完結します。
Premiereのメニュータブから
ファイル Adobe Dynamic Link AfterEffectsコンポジションを読み込み
を選択します。
ここから、AfterEffectsの保存ファイルである .aep を選択し、任意のコンポジションを選びましょう。
素材の中にコンポジションが表示されたら完了です。
そのコンポジションをシーケンスに読み込んで、すぐに使うことができます!
Adobe Dynamic Linkを使えない条件
Adobe AfterEffectsの単体サブスクリプション、Adobe Premiereの単体サブスクリプションでは利用ができません!
Adobe Creative Cloud契約が必要です!
こちらの記事でも解説していますが全製品が入ったものでないと、Adobe製品の連携の恩恵が受けれません。
AfterEffectsだけで大丈夫!という人は、単体でもいいですが
大規模なプロジェクトや、単純なカット作業をすることもあるかもしれないので、Premiereも使える全製品プランに入っておくのがオススメです!
当サイトではAfterEffectsを主軸に扱っていきますが
それに付随したAdobe PremiereやAdobe Photoshopも紹介していきたいと考えています!
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