null(ヌル、ナル)は、何もない、という意味で、プログラミング言語などコンピュータ関係では、「何も示さないもの」を表すのに使われる。
出典 : Wikipedia Null
AfterEffectsのレイヤーの1つ、ヌルオブジェクトレイヤーについて解説します。
階層? レイヤー構造を知ろう!ヌルオブジェクトレイヤーについて
上記のウィキペディアの通り、何もないという意味です。
…とはいっても、よくわかりませんよね。
百聞は一見にしかず、ということでヌルオブジェクトレイヤーの使い方を解説します。
ヌルオブジェクトレイヤーの作成方法
レイヤー 新規 ヌルオブジェクト を選択します。
または以下のショートカットキーでも可能です。
Ctrl + Alt + Shift + YCommand + Option + Shift + Y
ヌルオブジェクトレイヤーの使い方
新規ヌルオブジェクトレイヤーを追加すると、このようなものが出てくると思います。
これがヌルオブジェクトレイヤーの本体です。
さて、実際にこのヌルオブジェクトレイヤーをどう使うのかを解説していきます。
複数のオブジェクトを同時に制御する
ヌルオブジェクトレイヤーは殆どの場合、何か複数のオブジェクトを同時に動かす場合に使います。
例えばこのような赤色の星と、青色の円があったとして、どちらも同じ回転をしたいとします。
その場合、2つのレイヤーのアンカーポイントを中心に設定し、別々に動かす…なんてことをしていたら日が暮れてしまいます。
こんな感じで同時に動かしたい…
そこでヌルオブジェクトレイヤーの出番です。
まずはヌルオブジェクトレイヤーを作成しましょう。
ヌルオブジェクトレイヤーは作成した時点で、コンポジションの中央に配置されます。
四角くなっていますが、左上の頂点が中心です。
星と円の間にヌルオブジェクトレイヤーを生成します。
ただこれだけでは、当然何も起きず、ヌルオブジェクトレイヤーのパラメータを変えても意味がありません。
そこで親子関係という機能を使います。
親子関係を結ぶ
AfterEffectsでは親子関係という機能があります。
詳しくは親子関係の記事をご覧ください。
では星と円の親を、ヌルオブジェクトレイヤーに指定します。
2つのレイヤーを同時に指定するばあいは、Shiftを押しながら選択します。
AfterEffectsでは子が親を指定するので、今回は星・円レイヤーのマークをドラッグし、ヌルオブジェクトレイヤーにつなげましょう。
これで親子設定が完了です。
ヌルオブジェクトレイヤーを動かす
この状態でヌルオブジェクトレイヤーの数値を変更してあげると、星と円も同時に動かすことができます。
1つのパラメータ調整で複数の制御を行うのに便利なレイヤー
上記であったようにヌルオブジェクトレイヤーのパラメータを調整するだけで、他のレイヤーも動いたり大きくなったりします。
後から全てのパラメータを調整するときなどは、調整するものがすくなくなり、便利になります。
ただし使い方次第では、余計時間がかかってしまうこともあるので注意しましょう!
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