今回はAfterEffectsではとても良く使われるパーティクルの紹介、解説します。
パーティクルとは?
AfterEffectsをまだ触り始めという方はあまり馴染みのない言葉かなと思います。
端的に言うと「粒を作り出す」エフェクトです。
とはいっても、よくわかりませんよね。
そういうときは、実際に触ってみましょう!
パーティクルエフェクトを知ろう
標準のAfterEffectsにはパーティクル生成エフェクトとして
- CC Particle System Ⅱ
- CC Particle World
- パーティクルプレイグラウンド
の三種類が同梱されています。
この他にも有償提供されているサードパーティ製エフェクトもたくさんあります!
このようにパーティクルエフェクトはいくつかありますが、基本的にパーティクルエフェクトでやることは同じで
起点となる位置から、粒を放出するエフェクトとなります。
この粒が放出されるとき、どういう力が加わっているか、粒の形がどういうものか、どの方向へ飛ばすかといった
数々の設定を行うことで、たくさんの表現をすることができます。
CC Particle System Ⅱ
もっとも標準的なパーティクル生成エフェクトですが、2Dの表現しかできません。
奥行きの表現をするときは擬似的な表現となるので、見せ方に工夫が必要です。
ただしその反面、パラメータ数が少なく、動作も軽いエフェクトです。
CC Particle World
Particle System Ⅱとほぼ同じ機能を搭載していますが、こちらは奥行きの表現が可能です。
手前から奥に移動するようなものや、立体的なパーティクルを作るのに向いています。
そのかわり、こちらはその分パラメータも多いので慣れが必要です。
そして動作もParticle SystemⅡに比べると、少し重い印象です。
パーティクルプレイグラウンド
他のパーティクルエフェクトは基本的に英語の表記ですが、このエフェクトだけは日本語化されています。
ただし残念なことにこの3つのエフェクトの中では、優秀とは言えず、使用頻度も最も低くなるでしょう。
…残念なことに筆者はほとんど利用したことはありません。
パーティクルエフェクトを使ってみよう
パーティクルのエフェクトは平面レイヤーに適用します。
平面レイヤーって? 作成方法と利用例!平面レイヤーができたら、今回は CC Particle System Ⅱ を適用します。
CC Particle System Ⅱはシミュレーション項目の中に格納されています。
適用してもこのような画面になるかと思いますが、すでにパーティクルは生成されています。
というのも、パーティクルは初期設定で時間経過で発生するようになっているのでタイムラインを数秒ズラしてみましょう。
このような黄色の粒子がたくさん出てくると思います。
CC Particle System Ⅱのもつ初期設定でこのパーティクル設定となっているので、ここから改変していきます。
エフェクトの項目
CC Particle SystemⅡのエフェクトコントロールパネルを開くと、たくさん項目が出てきますが
実はパーティクルエフェクトの中ではとてもシンプルな構造となっています。
それぞれの大項目を大まかに解説します。
Birth Rate
パーティクルの発生頻度です。
多くすれば1度に発生するパーティクル数が多くなります。
キーフレームを打つことで1瞬だけ大量のパーティクルを出した後、すぐに出さなくする、といった設定をするときに使います。
Longevity (sec)
発生したパーティクルがどれくらい残る、表示させておくかの設定です。
(sec)と書いてある通り、秒数の設定ですので例えば3に設定しておくと、発生したエフェクトは3秒保持するということになります。
Producer
パーティクルの発生源の位置や、パーティクルがどの範囲で発生するかの設定を行うことができます。
Physics
重量や風、力の関係の項目です。
発生したときにどれくらいの力を加えるのか、発生後のパーティクルに重力を適用させるのか、などの設定を行うことができます。
空気抵抗といった項目もあるので、ここの項目次第でパーティクルの動きが大きく変わります。
Particle
その名の通り、パーティクル(粒)の設定です。
パーティクルの形や色、透明度を設定することができます。
形に関しては自分で用意した画像をパーティクルにすることも可能なので、花びらの画像を用意して
花吹雪を作るようなことも可能です。
Ramdom Seed
シード値です。
ここを変えることで発生する方向などがランダムで変更されます。
パーティクルのまとめ!
パーティクルエフェクトはAfterEffectsの中での華のような機能です。
パーティクルをうまく使えば、埃の表現や炎の表現、雷の表現、宇宙生成なんてこともできます。
今後も当ブログではパーティクルでの作例・チュートリアルを投稿していく予定です。
とてもパラメータが多く、慣れるまで大変ですがぜひマスターしましょう!
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